昔々じゃない あるところに・・・・
先週 50代半ば メーカー勤務のＣ氏から連絡
正直 何故ワタシに相談？と 思ったけれど
まぁ 『遠隔介護の先輩』という事で…
Ｃ氏 都内に奥様 お子様と暮らす
3年前に 横浜にいらっしゃるお父様が他界
お姉様は都内近郊にご主人 お子様とご一緒
未亡人となられた お母様80歳と妹さん(独身)
横浜のご実家で暮らしてらっしゃる
自分は父が他界した時 これから出来るだけの事はする
何かあったら言ってきてほしいと 母と姉妹に伝えたつもりだ
父が残した横浜の家も 2000万円の生命保険
預金も全部母名義にした
合計5000万円の現金資産が有ったので心配ないだろうと踏んでいた
3年経った5月に家族で集った
『この家を建て替えて お母さんと妹(独身)が住むより施設に入った方が安上がりかもね』
と発した姉の言葉に突如 妹がキレた
それから 険悪な状態が続いている
80歳の母も不穏な空気を感じ、最近頻繁にC氏に電話してくる
妹に何かあったのか？と尋ねたら
『安上がりにするために なんでも押し付けないでよっ お兄ちゃん口ばっかりのくせに』
とこれまたキレられた
母に電話をしてみる要領を得ない返答
会社を休み 実家を訪ねると 二階一階とも雨戸が閉まっている
ドアチャイムに 応答がないため 勝手口から入る
整理整頓されているとは言い難いが許容範囲の生活感
母は居間にいてテレビの前に座っている
『なんだよ 居るなら出て来てよ』と笑いかけると ほぼ 無反応…
『母さん ◎子は』と聞いても更に無反応
階段の端に積み上げられた衣類 雑誌 紙袋
二階に上がろうとすると、妹が下りてきた
パジャマともジャージともつかない格好の素顔は老けて見える
妹は商社勤務を経 英会話教室に転職し10年前から在宅で翻訳の仕事をしていた
父の看病や母との暮らしを妹に甘えてきた姉と自分だから 家も現金もすべて妹に譲ることは常々口に出していた
姉とも暗黙の了解だったが、妹はそれだけでは不満なのだろうか？
◎子さん曰く・・・・ お父さんが亡くなってから色々整理した
お兄ちゃんもお姉ちゃんも 私が両親に甘えてると思っている様だが、それは違う
お母さんの年金の額も知らないで 私がこの家にいるのを当然のように言って お前にやるから と言われても嬉しくない
ここを売って今 現金くれるなら自分はマンションで一人暮らしするけれど……
お母さん100歳まで生きたら私70歳だよ
妹の顔が歪んで涙が噴き出てきた
孤独や不安と戦っていたのが伺えた
それからが、怖かった……
『おかしいと思わない？ お父さんの預金3000万円なんて少ないと思う お姉ちゃんの所にあげてたのよ あ？お兄ちゃんも貰ってる？
預金口座見たら 判るのよ1月に 300万円とか 500万円とか出してる
それって 5年前と4年前 お姉ちゃんの所は年子だから受験大変だって言ってたでしょう その時のお金だよきっと・・・
お年玉だ入学祝だって散々貰っておきながら 私には 安上がり なんてよく言うわよっ』
Ｃ氏自身 この春長女が大学受験 3年前の
長男の受験の時には父は病床にいた
父は自分には何も言ってこなかったなぁ
最初の家を買う時に資金援助を申し出てくれたことがあったような
なかったような・・・・
何れにしろまとまった現金など貰ってはいない
しかし ◎子はイギリスに留学したはずだ
転職したのも翻訳も 語学を活かせるからだ
●姉は短大だったが結婚はバブルに挙式した
●自分と妹は4大に行った
●姉はそんな事を考えているのだろうか？
とにかく自分は この10年は両親から 何も貰っていない 親に小遣いを渡したこともなかった
お前はどうしたいんだ と ◎子さんに問いかけると母親がやってきた
『お兄ちゃん どうしたの？ 会社は？ いつ来たの？』 と 驚いていた
そこで ◎子が目配せしてきた
母は最近 時折 こんな様子だという
これって 認知症なんだろうか？
まず 自分は何をしたらいいと思う？
・・・・・Ｃさん カラになったアイスコーヒーのグラスを揺らしながら 半分笑っていた
Ｃさんが危惧していたほどの 生活の荒廃や 妹さんのお母様への虐待はなかったとはいうものの 家族が見て見ぬふりの 現実逃避をすると、認知症ならば ますます悪くなると素人判断でも思う！
お節介アドバイス まずはＣさん自らが動く事
★お母様の介護申請のお手伝い
★妹さんの孤独や不安を解消するために Ｃさん自身がご実家に通ってあげる事からスタート
★三人姉弟妹揃ってというのは理想だが、現実に一番弱い人それを直接サポートしてあげる人を助ける姿勢を整えるのが先決
★お姉さまＶＳ妹さん は どちらの味方をしても解決しない
★法律判基準や知恵を持つよう セミナー等をお勧めした
誰も悪くない･･･ 多かれ少なかれ こういうお家が 多いだろうなぁと
しみじみしました はぁ～っ
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