処方された薬を手に 病院のEVで4階に上がる
母セツ子81の甥 ワタシの従兄弟 63歳 を見舞う
旧い商家の長男 跡継ぎ … 今や 貧乏父さん
末期癌で入院 余命2ヶ月を告げられて4ヶ月……
母とワタシを認めると 目を見開いて アレー来たんだー
力なく…それでも笑う従兄弟
病と闘う身体 水の無くなった植物の様に枯れていく
すっかり 肉の落ちた腕…
疲れさせないように 10分 いや、5分で辞去する
病院から戻り しばしボーッとしているセツ子
既に 腰の痛みなど 無いようだ (*´ェ`*)
二人してリビングで昼寝 そこに ピンポ~ン!
貧乏父さんの 奥方C子さんがやって来た
律儀に見舞いの御礼と 来週に控えた親戚恒例盆参りを
『今年はご辞退させて下さいませんか?』との事
迎え火を焚き 先祖を迎え 盆棚を設え お供えし来客対応
そして、縁者宅にはお供えを持って盆参りする
これが、旧家の盆の慣わし
『ウチのお父さんあと、一ヶ月 って言われたの…』
ご先祖様より、生き仏優先だ! 当然だ!
コーヒーを淹れてC子さんを労う
セツ子はしきりに 大変だ大変だを繰り返す
『旧家の体面なんて気にする事はないのよ
お葬式も 派手になんてしなくていいのよ』
あ~~~~ まだ、生きてるってばっ!(-_-;)
認知症のKY だと許してほしい…
C子さん 苦笑 既に葬儀について考えていた
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