★★ 母セツ子(87) 100歳まで 4547日 ★★
全く以って冗談じゃない
いつものセツ子のウソ泣き
ウソ泣きしながら つまみ食いしようとしている
何故 ウソ泣きしたかというと Mr.H に怒鳴られたからだ
まぁ 怒鳴られて当然
何故って ボヤ騒ぎを起こしてしまった
書類を取りに行き 玄関先で電話をしていたMr.H
ものの 3分 経たないうちに 警報が鳴りだした
火災が発生しました 火災が発生しました
コンロのグリルから 煙が もうもうと出ている
コンロを消しても 火災報知器は止まらない
椅子に上って 火災報知機を止めてくれたMr.H
かかっていた鍋の火を消そうとしたのだろう
セツ子は ボタンを押して グリルを点火してしまったのだ
何が燃えたの?
これ プラスチックでしょうか
手入れや掃除が大変だから グリルは使わない
そこに入っていたのは 食品トレー?
見て下さい！こんなのが燃えてたんですよ
Mr.H カメラに向かってみせてくれた
グリルに プラスチックや発砲スチロール ポリスチレン樹脂 なんて入れないよね？
誰がやったかって?
セツ子しかいない‼️
騒いだためだろうか 壁のカレンダーも落ちた
とにかく Mr.H に平謝り
怒る気にもならない
当の本人は 火災報知器がなった事も覚えていない
こうしてガツガツ食べてる
これが認知症と言う病気だ
Mr.H が 電話をしてきたのはその日の夕方
テレビ見て下さい📺
そしてこう言った
ユウコさん 今日の燃えた煤がソファのところまで飛んでます
コンロ周りは掃除しましたけどソファは次回に掃除しますから
頭が下がる ホントに……
翌日 セツ子はデイサービス
お迎えスタッフさんに 実は昨日ボヤ騒ぎで と伝えると
ええっと声をあげられた
チェックして頂くとやはり 煤が飛んでるらしい
すいません カレンダーを元に直して頂けますかぁ
あぁ はいはい
ボヤ騒ぎ…こんな塩梅でした
大事にはいたらなかった
新しい火災報知器のおかげだ
だけど、白い壁が黒くなっているかと思うと本当に泣きたい
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