★★ 母セツ子(88) 100歳まで 4218日 ★★
ワタシが10代の頃、民放のドラマや 歌番組は殆ど見なかった
当時、父は出張が多く セツ子と2人の事が多かった
セツ子とはソリが合わず 夕飯後は自室にこもって 勉強しているふりをしていたワタシ
『北の国から』 この国民的ドラマは受験生の頃だったかな?

父が このドラマを見るようになったのは70歳を超え、引退した頃だろう
テレビの再放送を見る機会が増えこのドラマを好きになったのだと思う
自然との共生 人を思い 愛しても思いは通じず、必ずしも幸せにならない事もある
子供が弱弱しくも成長し 父は悲しく老いていく 喜びだけではない人間の暮らしを20年に渡って見せてくれた
全編を通し人は喪失の痛みを抱えて生きていくというテーマが流れているように感じた
弱く卑怯なところのあるお調子者の息子
純朴だが 融通が利かなくて 不器用な父親
父はいずれにもシンパシーを感じていたようだ
このドラマを見ていなかったツレやワタシに、父は一生懸命解説してくれた
セツ子も この子は○○しちゃってたのよ
昔 ✖✖の事が好きだったけれど こっちの人と一緒になったの
まるで 親戚の誰かを噂するようだった
この夏 フジテレビ地上波で 2話連続で一挙放映
ちょうど帰省中だったので セツ子に見せてやった

さだまさしの のびやかな声にテレビ画面に見入るセツ子
通常、ドラマは3分と見続けられない
集中力が無いのと 誰が何を言っているか判らないからだろう
寅さんでさえ 10分も見ていると 寝ようかな? と言い出す
テレビを見ながら一緒に話をして欲しいのかもしれない
しかし この ドラマは違う

セツ子さーん
北の国から 始まりますよー
暑い中 庭をフラフラしているセツ子に家に入るように声をかけるツレ

東京に戻り、時間になると 在宅時には電話をかけてセツ子をテレビの前に座らせた
一人でもしっかり見ている

認知症のセツ子は このドラマの何に感情移入したのだろうか

高校を卒業することなくドロップアウトしかけた主人公に
引きこもりの甥を重ねたのかもしれない
小さな土地に固執する頑迷な老人や、持ちこたえられなくて夜逃げしてしまった隣人に 既に傾いていた生家の米穀商の跡取り息子を思ったのだろうか
父とふたりでゆっくり テレビを見た日を思い出したのだろうか?
ドラマ2時間の間 座っていられたセツ子
今年の夏の 驚きである
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