★★ 母セツ子(88) 100歳まで 4091日 ★★
ワタシはムカデだ
このブーツ・・・・ とにかく 箱に詰める

クローゼットの奥からハイブランド
シャネル グッチ アルマーニ いつ 買ったのか思いだせない
誰と一緒に出掛けるためにこんなのを買ったのかなぁ

ワタシはここで25年暮らした
オシャレして出かけた事もあった
若い人が介護ブログを読んでいるとは思わないけれど伝えたい
好きな服が似合う時に存分にオシャレする そして学んで欲しい
クローゼットから出てきたのは シャネルだけじゃない 着物の教則本、コーチングのテキスト📕

今では すっかりポピュラーになった 傾聴 と言う言葉もコーチングを学ぶことで知った
愉快で軽妙な話を聞かせてくれる友人より 自分の話をじっくり聞いてくれる人を人間は探しているという事を学び それを体感した
営業職の常として 当意即妙とか、一を聞いて十を知ると言った対応が望ましいと考えてきたワタシ
建設的、具体的意見を述べる以上に相手の話を聞くこと!の重要性を知るに至った
25年の間に大切な人を何人も亡くした
悩み事があると 連絡してきた友人

何時間も何時間も長電話した
人間関係や家庭の悩み…
認知症になられた母上 離婚を言いだして宥めている間に他界
遺された父上を引取ろうとしていた矢先 その父上も亡くなられた
どこに向かおうとなさっていらしたのか 車を降り、縁のない場所でこと切れていらしたという
もっと親身になってやればよかった と 自分を責めていた友人
しばらくして 別の相談を受けた時には 心と頭が別の方に向いているように感じた
長電話に疲れたワタシは 半分眠りながら相槌を打っていた

翌日 ケータイにメールが届いた
昨日は長々と付き合ってくれてありがとう
今まで こんなにじっくり話を聞いてくれたことなかったね
コーチングってすごいね
気持ちが軽くなった
また 話を聞いてね
ありがとう
20年以上のつきあいで こんなに感謝されたのは初めてだった
ワタシは半分居眠りしていただけ

以来 問われるまで意見を云う事はしなかった
1年後 友人は入院先で亡くなった
待ち合わせをしたかの様に、同時刻に示し合わせて亡くなった人がいたと聞いた
コーチングでなく カウンセリングを受けていただろう
薬も治療も友人をとどめることは出来なかった
そんな事を思いだしながら 喪服を箱に詰めた

こんな時に不幸があったら 貸衣装か不義理を決め込むか非常識な形していくか…
誰も死ぬなよ―――と祈る
話を聞くだけでこんなに喜んでもらえるのを知りながら、同僚や家族の話をじっくりしっかり聞いてやることはなかなか出来ない
認知症の人間の話を聞いてやる家族はいない
繰り返し同じことを言うからだ

本人は同じことを話していることが判らない
しかし、孤独は感じるに違いない
だからデイサービスやヘルパーさんといったプロが必要なのだ

灯りを消して カーテンだけで向こうのマンションの灯りが見える

綺麗だなぁ
本当に綺麗だ 寒さを忘れてベランダに出てしまう

年をとって 東京で暮らしたことを話した時、聞いてくれる人がいてほしいと願う
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