★★ 母セツ子(89) 100歳まで 4000日 ★★
地元のBBQには 幼馴染のサトルちゃんも来ていた
サトルちゃんは ワタシの2歳上
遊んだ・・・というよりイジメられた というと
オレはイジメてないぞーと笑う

長男として本家を守り 病に倒れた叔父たちの家族を見守っている
この辺りは元々は農家 次男 三男に土地や畑を分け与えるという名残があった
だから 親類縁者が近くにいることが多い

サトルちゃんは 野球部で勉強も出来た
女子にも人気があった

公務員となり、顔役として地元にしっかりと根付いた生活をしている代表格だ
次の料理を待ち焦がれているセツ子
誰よりも食べているのに 料理がないとブー垂れている

すぐ食べられる枝豆を探しているワタシにサトルちゃんが声をかけてきた
優子よぉ おっかさんの為に帰ってきたのかぁ?
いつまで家に置いといてやるんだ?
その質問にはちょっとビックリ‼️
置いておくったってセツ子は居候じゃない
今のままで 問題がないなら、いや、問題は沢山あるけれど まだまだ 家で生活させてやるつもりだ (ツレが許してくれている限り)
うーーーん まぁ とりあえず元気だからねぇ
そうかぁ オマエは偉いなぁ
サトルちゃんの母上は 家の中で何度も転び3回目の骨折でリハビリが長引き、施設入所を決断したという
家にいさせてやりたかったけれど 2番目が受験でなぁ
カミさんも参っちゃって 施設に入ってもう2年になるなぁ
母上は9年生まれ 90歳になった時から施設にいらっしゃるという・・

週に一回 洗濯ものを取りに通ってるよ
そうなんだ
だんだん もう 判らなくなって来てるけどな
・・・・

たしか サトルちゃんには 2つ違いの綺麗なお姉さんがいらした
◎◎ちゃんは お元気なんでしょう?
姉ちゃんは ダンナの仕事で今九州だよ
その前は大阪だったからな
つまり 介護は全部長男の自分がしてる と言っているのだ
いくら娘がいても介護してくれるワケじゃない
そう簡単にはいかない
おぅおぅ おっかさん 落っこちねぇか と長老が声を上げた
振り向くと セツ子が外の鉄板を食い入るように見つめていた

あーーー セツ子 セツ子 座って――――
今 美味しいものが来るからねーー とワタシ
おっかさんの面倒見てやってな―
と 82歳になる長老
それは今だけではない これからもみてやれ という事だ
皆の視線がワタシとセツ子に向かっている
歓待してくれいる 頑張れとエールを送ってくれているけれど
10年の間 母親を一人にしていたことを 皆が知っているのだ・・・
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