昔々じゃない あるところに・・・・
お彼岸の連休明けに聞いた 友人の妹さんの話
墓参り 法事 家族や親戚 年老いた親の話が多くなる
中年真盛りの話題になるワタシ達…
友人は、妹さんの嫁ぎ先の義理のお父様の三回忌にいらしたと言う
あらーそれはそれは ・・・・と思う間もなく語りだした
妹の義理父は温泉で急死!したのよ
部屋で料理を食べて 露天風呂に入りに行って
風呂で 倒れているのを宿の人に見つけられ そのまま救急車を呼んだけど帰らぬ人・・・・
金婚式と喜寿の温泉旅行プレゼントを整え 送り出したのは妹なの…
送り出したその晩に 温泉から電話がかかって来た時 妹は本当に腰が抜けたと言ってたわね
腰の抜けた妹と妹の旦那と甥っ子達とで温泉に迎えに行くとやっぱり腰の抜けたような義理母に女将さんが寄り添ってくれていたって・・・
御遺体は不審死という事で警察に運ばれ 戻って来るのを待っていたところ 恐縮するくらい立派な霊柩車送迎バス!が用意されていたそうな…
温泉の方としては 注意不行き届きとかで訴訟にでもなったらかなわないと思ったんでしょう 宿泊代どころか支払いは一円もなかったって
バスは裏庭についてたけど、中居さんがずら~っと 黒い喪章をつけて勢揃いして見送ってくれたって…
義理母 思わず手振りそうになっちゃったらしい
遺族ワケもわからず、気分は 2時間ドラマのサスペンス
非日常のハイテンション 片平なぎさや船越英一郎が出てきそうなシチュエーションに 悲しみはなかなかわかなくて旅行気分のまま家族で帰宅
霊柩車バスにはカラオケもあって テレビには山田洋次の『家族はつらいよ』 掛かってたって !
妹は自分が温泉なんて言わなかったら 義父さんも死ななかったのに と自分を責めて落ち込んだと言う
負い目に思う必要はないけれど 法事の度に応援要請があって 兄弟皆でいくことになってるのよ~と苦笑する友人 なんか気持ちわかる
義理母さんは「ウチのお父さん ピンピンコロリじゃなくて、ピンピンドボン だわ」と今は笑ってるらしい うーーーん 微妙??
義理父さん 死後硬直が始まったからか 突然の事に誰も気づかず旅館の浴衣で棺に納まっていたそうだ…… 笑えない…
葬儀には旅館からも花輪やお供物があがり、告別式にも喪服の女将さんが 黒服の支配人さんと連れ立って焼香にいらした
どこまでもドラマみたいだったそうだ
後日談があってね…
四十九日法要に 女将さんを呼ぶの呼ばないの と 家族会議してる時に小包が届いた…
開けてみると 義理父の入れ歯 (・∀・)
歯が入ってないままだったって それまで気がつかなかったのよね〜
薄紙に包んて 小さな葛籠箱に宝もののように収まってて さすがに 一流旅館は違うね! だって…
そのままお仏壇に御供えしていると言う
四十九日は 丁寧に欠席のお返事があって せめてもの気持ち? で、温泉饅頭を法事のお土産にしたという
どんな気持ちよね〜 って……
旅行 温泉 高齢者へのプレゼントするなら 早めにするか 一緒に行くか どっちかよ と友人は締めくくった
あ~~ 事実は小説よりも奇なり…ってコレよね…
ピンピンドボン…… チョッピリ羨ましいかも…
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