★★ 母セツ子(82) 90歳まで 2848日 ★★
ゴールデンウィーク前にメーカー勤務のチャコから九州土産を貰った
ちょっと凄い話よ 聞かせてあげる…と聞かされた話が本当に 本当に 凄かった(^_^;)
平成最後の介護?ホラーだ
・・昔々じゃないあるところに vol.14・・
両親が離婚したのは 私が中学生の時だった
母の実家で暮らしたから それほど窮屈じゃなかったけれど そりゃ色々あったわよ
当時は離婚は今ほどポピュラーじゃなかった
だけど、物心両面で支えになってくれたのが 叔父だったのよ
母の10歳下の弟なんだけれど 証券会社に勤めてたから羽振りよくてね 独身だったし…
お小遣いなんかすごくたくさん貰ったし 夏は海の家 冬はスケート 映画も色々連れて行ってくれた 友達に羨ましがられたのを覚えてる
優しくて 穏かで 怒った顔なんか見た事なかった 叔父が おじいちゃんと大ゲンカ
家を出て行ったのは20年ちょっと前 会社倒産の後だった
アレが原因かと思ってたんだけれど 事実は違ったの
叔父はね・・ 同性愛だったらしいの
オネェタレントがテレビに出るようになった時
『あの子も今だったら逃げなくて済んだのに』って 母が泣きながら見てたのよ・・・
お祖父ちゃんのお葬式、お祖母ちゃんのお葬式にも叔父は来なくて 生きてるのか死んでるのかも判らなかった 知らせようも無かった
先月 九州の病院から連絡が来たのよ
叔父は今年になって 脳梗塞で倒れて病院に担ぎ込まれたらしい 退職後も嘱託で働いてたし マイナンバーも年金給付の手続きしていたから、血縁だってことで母宛てに連絡が来たのよ
母は要介護2 ペースメーカーも入れてるし とりあえず内緒(!)にして、デイサービスに泊まってもらって弟と2人で行ってきたわよ……
弟と旅行?なんてさ 叔父に海の家連れていって貰って以来よ
病院に行くと まず 病状について説明を受け、
落ち着いているけれど、興奮させない様にと注意を受けてから部屋に案内された
私達が来る事は知らされてたらしく 叔父はこざっぱりして 綺麗になってた
こうあってほしい と 想像していた姿を上回る綺麗な姿に 神様にも病院にも努力しただろう叔父にも感謝よ
弟が ●●兄ちゃん って手をさするともう涙 涙よ 私も泣いたけどさぁ・・・
三人大興奮よ 看護師さんも化粧落ちちゃってさ
●●兄ちゃん上手く喋る事は出来ないけれど 私たちの言ってることは判るの
ソーシャルワーカーがいうには急性期病院から出て これから老健でリハビリだけれど一人暮らしは難しいですよ・・・って
弟は『●●兄ちゃん 町田に戻っておいでよ』なんて 調子いいこと言っちゃうし・・・・
オトコは ダメよねー 肝心な時 涙腺も口も緩いのよ
とはいえ、叔父は 小金は貯めてたみたいだから 横浜に連れてくるのも一つよね・・
母と同じ施設に頼もうか?とか 話しながら 結局3泊もしてきたんだけれどさ
帰宅したら私宛てに北陸の市役所から手紙がきてた
『貴女のお父さんが生活保護を申請しています』!!
扶養照会だったのよ~~~!!!
・・・・・・ 続く ・・・・・・・
★★クリック応援❤お願いいたします(^。^)y-★★