★★ 母セツ子(84) 100歳まで 5782日 ★★
意思疎通の難しい患者 終末期医療や介護に悩む家族
そこにやってくる面倒臭い親族を、アメリカではカリフォルニアから来た娘 と呼ぶという
ずっとケアしてきた家族と異なる主張をしがちなので、現場が混乱する
これって介護現場でもあるある
肉親だろうが 嫁 婿だろうが 実際に介護している人間が一番大変だ
先輩が 卒婚した
介護離婚 ではなく 介護が発端となって卒婚
姑が逝き その後、体調を崩し始めた義父の在宅介護
週に一度 来てくれる約束だった 義妹(夫の妹)
半年も経ずして 殆ど実行されることもなくなった
たまに お土産を持ってきて 義父にまとわりついて見せた
おとうさーーん 〇子が来ましたよーー
おとうさーーん ✖✖しましょうねーーー
娘の来訪時には元気を出して見せる義父は 2.3日後には体調を崩す
カリフォルニアから来た娘 って言うのよ と、その時先輩に教えてもらった
トイレが間に合わなくなくなった義父 介護施設の利用や 約束通り義妹にもっと来て欲しいと夫に頼んでも、のらりくらり
介護認定の手続きを始めた時 夫の女性関係が発覚
義父の体調が急変 救急車を呼んだ時 なかなか携帯がつながらなかった
漸く 病院に駆け付けた夫 集中治療室に入る際に手渡された 荷物 上着 そして 携帯電話 (ガラケー)
なんの気無しに携帯電を開くと 紛れもない 浮気の証拠
〇〇君の大切なお父様 私の事は気にしないで
もう病院につきましたか?
遅くてもいいから 連絡くださいね 待っています
義父は回復に向かったが 退院と同時に介護施設に入所させることを
夫 と 義妹 に納得させた
自分は離婚訴訟を起こす
夫の不倫相手も訴える
財産の半分と慰謝料を請求する
と、夫に三行半をつきつけた
そして……
夫の不倫を義妹は知っていた
弱みを握られているから妹に父の介護を要請出来ない夫
妹もそれをかさに着て 父の介護を押し付けていたのだ
相手の女以上に 現実から逃避していた夫 それを利用していた義妹
三人まとめて 憎悪が噴出してきたと語った
介護施設で 義父が他界したのは3年後
夫は関連会社に出向 かねてより約束していた 卒婚
投資用に購入していた1DKのマンションに移った夫からLINE
ワクチンクーポン取りに行きたいって か (*'▽')！！
義妹とは 没交渉
いつまでもずーっと一緒にいたい
とメールを送っていた不倫相手は 慰謝料請求をチラつかせたらさっさと逃げた
先輩は 母上の所に行くと 同居するお嫁さんにお手伝いさせてね と言うそうだ
言いたい事はあるけれど、カリフォルニアから来た娘 にはならないように
自戒していると苦笑い
介護している人を舐めると 怖いよ～ という話である
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