★★ 母セツ子(85) 100歳まで 5299日 ★★
家に入ると玄関の柱には「お父さんは死にました」 と 貼り紙
お父さんのご飯は?
◎◎さんがまだ帰ってこないのよ と心細げに訴える母親
貼り紙の効果が無いのがわかる
仕事から帰ると 母の姿がない
隣近所を探していると、パトカーがゆっくり停まり 母が降りて来た
父に弁当を届けに、隣町まで歩いて行っていたと笑いかける母
父さんはとっくに死んだんだよ と 声を荒げる息子
それを制するように 警ら隊の巡査は お母さん 足腰丈夫ですねぇ と 優しく対応する
認知症あるある!! だ
同僚から家族の徘徊については聞いているので違和感はない
連休、映画トークイベントに参加してきたワタシ
異動辞令は音楽隊!
この主人公は認知症の母親と暮らしているのだ!
阿部寛「ドラムに当たって『最悪』と思ったけど、だんだんできるように」映画「異動辞令は音楽隊!」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース
コンプライアンスの名のもとに仕事を制限されジレンマに苦しむ、昭和のパワハラスタイルの中年
捜査第一線で刑事を務めて来た主人公に下った突然の異動辞令
親の認知症 そして 高齢者詐欺 というモチーフ
新しい環境での目覚め 主人公の成長 何歳になっても人間は変われる! というのはよくあるストーリー
細部が丁寧に作りこまれているか、そのリアリティこそ作品のクォリティとなると思う
離婚した主人公の家に通い 祖母の面倒をみる高校生の娘
はい おばぁちゃん お箸替えようね
菜箸で食事をする祖母に箸を差し出す
祖母を心配し 父親がこれ以上ヤサグレないようにとチェック
ヤングケアラーの悲哀はない
お父さん。ただいまと言う母
父さんは死んだ 何度言ったら判るんだ
何度言っても判らないのと知りつつ そう言いたくなってしまう気持ち
よく判る よく判るよ
ワタシなら 6回目には 静かにして! 黙って! と 怒鳴りつけてしまう
映画には 独居高齢者が襲われるシーンがあった
年寄りが一生かけて貯めた金を盗んでいく
そんなやつらを俺は許せない
崩れた中年男の主人公が怒鳴る
熱すぎる思いが 組織にとっては問題になりかねない現実にも共感
お父さんは死にました
こんな貼り紙は作り事だと思う人もいるかもしれない
だけど 認知症の家族を持っていると あれが現実だと判る
本当にそうなんだよ
あれが現実なんだよね
邦画は積極的に見ないワタシだけれど なかなか悪くなかったです★★★★
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