★★ 母セツ子(86) 100歳まで 4957日 ★★
激甚災害 という言葉に驚きながら 知人に連絡した
そうすると このニュースを知らせてきた
認知症の女性が行方不明だという
教えてもらった ニュースを見てみると
行方不明になった女性は59歳
7年前から 認知症を患っていた
7年前・・・・・ 52歳
そんなに若くして 病気になったのだ
名前を尋ねられても答えられない
住所・電話番号も答えられない
そんな人間とコミュニケーションをとれるのかと
不思議におもわれるだろうか?
何が変わってしまったというのだろう
言葉を失われた 記憶も 知性の大部分も
けれど、長い結婚生活の中で二人の間に常に、
ある時は強く、ある時はさほど強くなかったかもしれないけれども
確かに存在した何かと同じものでもって コミュニケーションを保っているのだ
母セツ子(86)は 自分が誰なのかは判っている
娘のワタシの事 ツレがワタシの伴侶だという事も判る
自分に電話をしてきてくれる妹はN子
隣に住むのは春兄ィ
今回の帰省で K姉さんが 訪ねてきてくれて
楽しくお茶をのんだ
K姉さんが洗面所に立った時 セツ子はツレに囁いた
『あの人誰 どうして ウチでお茶飲んでるの?』
その後 お昼を食べて また お昼寝
仏壇の前に K姉さんからのお供えがあるのを見て声を上げるセツ子
Kさん いつ来たの?
セツ子の認知症は こんな感じなのだ
アタマにくるし 情けなくなる
けれど こちらの気持ちは伝わる
優しくすると喜ぶし 怒るとウソ泣きする
毎日のように 行方不明者のお知らせの放送
炎天下の中歩き回ったら どんなに体力を消耗するだろう
セツ子がキョトキョトしながら歩いていると
心配されるだろうなぁ
鳥取の59歳の女性が 見つかってくれることを祈る
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